淋菌感染症(淋病)

淋病(淋菌感染症)とは

淋菌感染症は、病原体である淋菌が感染者の粘膜や体液を介して伝染する細菌感染症です。

淋菌は英語でgonococciと表記され、世界中に存在するポピュラーな細菌です。

淋菌は感染力が強い半面、生命力は弱い菌で、感染部位から離れると数時間のうちに感染力が無くなり、日光、乾燥、消毒剤などで簡単に死滅します。

そのようなことから、性行為や類似行為以外の物や空気を介した感染はありません。

女性の感染数が少ないのは、男性と違い症状があまり出ないので、感染に気づかずに検査をしないことが原因であるとされます。

淋菌に感染すると感染部位が炎症を起し小さな傷ができるので、血液により感染するHIV感染の確率が増加します。

淋病(淋菌感染症)の症状

男性の淋病の症状は、感染からだいたい1週間程で尿道が痛くなったり、排尿時に痛みを感じたり、尿道から膿がでたりします。

女性の場合は、膣分分泌液が増えたり、排尿時にちょっと熱さを感じる程度で自覚症状が出ることが少ないのが特徴です。

男女ともに咽頭に感染すると喉が痛くなることがありますが、これも個人差により自覚症状が出ない場合があります。

女性の場合は、淋菌感染症を放置しておくと骨盤内炎症性疾患にまで悪化する可能性があり、不妊の原因となるため注意しましょう。

淋病(淋菌感染症)の病原体と感染経路

淋菌

淋菌が性行為により女性の子宮頚管、子宮、卵管、男性では尿道、口腔、咽頭などに感染し発症をします。

基本的には粘膜や体液の接触などで感染しますので、性行為の他はオーラルセックスなどでも感染します。

淋病(淋菌感染症)の検査

症状から淋菌感染症が疑われる場合は簡単な検査でわかるので、パートナーも一緒に検査を受ける必要があります。

性行為が無くてもオーラルセックスのみでも感染するので、お互いにうつしあう可能性があります。

淋病の特定は、検体を採取してPCR法、TMA法、SDA法などの遺伝子診断法がなされます。

遺伝子診断法は淋菌とクラミジアを同じ検体で検出でき、男性では尿を採取して、女性の場合は膣分泌液を採取して検査をします。

尿検査の方法

膣分泌液検査の方法

淋菌感染症(淋病)を検査するキット

男性の性病検査 女性の性病検査

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治療と予防

淋病の治療もクラミジアの治療同様に抗生物質の投与で完治します。

ただし、淋菌では耐性菌が増加しているので、既存の抗生物質ではなかなか効果が出ない場合も有り、ニューキノロン系薬に効果が低下しているとの報告も有ります。

国内の治療で使用される淋菌治療薬としては、スペクチノマイシン(筋肉注射)、セフィキシム(経口)、オフロキサシン(経口)、ビブラマイシン(経口)などが用いられます。

淋病の予防は、性行為やオーラルセックスする時は最初から最後までコンドームを必ず装着して、不特定多数との性行為を避けることです。

避けられない場合は、性病の検査を定期的に行い、早期発見と早期治療をすると良いでしょう。

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