抗生物質の効果が効かない耐性淋菌が増加中

薬剤耐性とは

薬剤耐性とは、微生物などが殺菌作用を持った薬剤に対して抵抗性を持つ現象を指し薬剤抵抗性、薬物耐性とも呼ばれます。

特に細菌やウイルスなどの病原性微生物がそれら病原体による疾患を治療する抗生物質の薬剤に抵抗力を持つ時に使われることが多いです。

このように微生物が薬剤耐性を獲得するプロセスは、変異と選択による進化、つまり薬剤使用後に生存していた微生物が増殖することが原因となります。

抗菌薬耐性を持つ淋菌の出現

淋菌による感染は世界的にもクラミジア感染症同様に感染頻度の高い性病です。

淋菌は自然界では人間以外に宿主がいない、つまりヒト以外には感染しない病原体で、通常の環境では生きていけません。

つまり、淋菌のライフサイクルは人間の性行為による感染に依存しており、性行為による感染と言う経路でのみ種の存続を可能にしております。

淋菌の感染確率は30%と言われており、3回に1回は感染するという性病の中でも高い感染率を示しています。

男性は尿道炎により症状がわかりやすいのですが、女性は無症状であることが多い事も感染いると高めている原因です。

この淋菌を治療をするには抗生物質を使用しますが、この抗生物質に対する耐性化が問題となっており耐性を持つ淋菌が増加しています。

耐性菌に対しては従前の抗生物質が効かないために治療が難しくなります。

従来淋病治療では、ペニシリンやテトラサイクリンという抗生物質が使用されていましたが、耐性菌が出てきており新しい抗生物質が登場しました。

直近の10年では、フロキサシン、シプロフロキサシン等のニューキノロン剤が使用されていましたが、これら抗生物質に対する耐性菌が80%程度にまで達し、現在は使用が推奨されていません。

第3世代の経口摂取によるセフェムが登場していますが、既に耐性菌が全国各地で耐性株の増加傾向がみられます。

現在の淋菌感染症に対する治療は、有効な治療薬は注射用セフェムである、セフトリアキソン(CTRX)およびセフォジジム(CDZM)とスペクチノマイシン(SPCM)の3剤が有効であるとされています。

男性の性病検査 女性の性病検査

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